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先輩眼科医の体験記

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富田 茜 (2011年 埼玉医科大学卒、2013年 入局)

気が付けば入局して8年目になりました。

私は母が眼科医だったので、眼科を志すことは最初から考えていました。ただ、母の専門分野が小児眼科という、眼科の中でもマイナーな分野だったため、入局施設を探すにあたって、小児眼科を含めた様々な分野を勉強できるところにしたいと思っていました。出身大学は埼玉医科大学でしたが、杏林「アイセンター」という各専門分野を網羅している施設があると知り、入局を見据え初期研修を杏林大学で行いました。初期研修2年間の中でできるだけ眼科を選択し、経験できる症例の多さや、常に専門分野の上級医の先生方に聞けるという環境に感動し、入局を決めました。

入局後は、当時新入局員が少ない年が続いていたため、目まぐるしく日々が過ぎていきました。基本的に、朝は受け持ちの入院患者さんの診察に始まり、日中は手術の助手をさせていただくか、外来診療や時には専門外来の陪席、夕方以降にその日の入院患者さんの診察や手術説明を行っていました。杏林アイセンターは本当に手術の件数が多いのですが、難しい手術であってもほとんど第一助手をさせていただけたので、教科書で見るだけでは想像できなかった眼球の形態や疾患の治療を生で見ることで、より知識が深まりました。また、新入局員が少なかったこともあり、病棟医と呼ばれる専門医取得前の学年までの先生方がとても和気藹々と仲が良く、時には皆でご飯会に行くことで日々の疲れを癒していました。

4年間の病棟医を経たのち、2年間出向病院で一般診療を学び専門医を取得した上で、現在は小児眼科という専門で帰院し、日々研鑽を積んでいます。専門分野を持つと、他の疾患は診られなくなるかとやや心配していましたが、杏林アイセンターはカンファレンスや勉強会の機会も多いため、他の専門分野の知識もアップデートでき、充実した毎日を過ごしています。

今になると、入局当時の自分に、日々忙しくてもその分必ず実りになる施設に入局したから、安心して励め、と伝えてあげたいです。

症例数、指導医、医療機器、そして温かい雰囲気など、すべてが揃っている杏林アイセンターでの研修は本当におすすめです。

多くの先生方と一緒に働けることを願っています!

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