見学一日目(家事・調理訓練)

見学二日目(白杖歩行訓練)

盲人テニス

盲人卓球

大活字

さおり織り

 

 国立身体障害者リハビリセンター生活訓練課程では視覚障害者の方達に対して社会生活の適応力を身につけてもらえるように歩行訓練・日常生活訓練・コミュニケーション訓練・レクリエーション・スポーツ訓練等が行われています。どの訓練に重きをおくかは訓練生の希望によりそれぞれ異なります。期間も6ヶ月以内の方もいればそれ以上長くなる方もいます。何より一番大切なことは訓練生自身のやる気ということでした。 

 

 見学一日目(家事・調理訓練)

 視覚に障害のある人が一人で料理することはとても大変な事だと私達は考えてしまいがちです。火や熱を使うことは危険で、材料を包丁で切ったり、分量を計量器で測ったりすることを私達は普段視覚に頼っているからです。でも視覚を使わなくても焼け具合を音で判断することを覚えたり、より安全に調理をするためにレンジなどを使うことで今まで抱いていた不安も大分解消されるのだということを感じました。更に便利グッズ(ユニバーサル商品)を活用する事で料理はスムーズに楽しくできるようになってきているのです。今日は調理訓練最終日の授業の様子を見学させて頂きました。

29歳のYさん(女性)はお料理が大好きだということで入所してこの6ヶ月の間 に40回の調理訓練を受けていました。(糖尿病で食事療法が必要なため栄養士の先生も一緒に参加です)最初は今までのようにガスだけを使って料理をしていきたいと思っていたそうです。勿論訓練ではガスを使った安全な料理の仕方も教わったそうです。しかしレンジや電磁調理器の安全面と便利さを知っていくうちにますます料理への関心は高まり、一人で料理する事の自信につながったそうです。「1食作るのに最初は2時間近くかかったんだよね。でも今では3品を1時間で上手に作れるようになりよくがんばったね。」と先生達から最後に激励がありました。Yさんの喜んでいる姿がとても印象的でした。                                     

 

 見学二日目(歩行訓練)

 北海道出身のKさんは穏やかな印象の50代の男性です。今日はKさんの白杖歩行訓練の様子を一緒に見学させてもらいました。最初は私がKさんをガイドすることから始まりました。前に一度ガイドの方法を簡単に習ったことはあったものの実際にこの方法を利用して患者さんを手引きしたことはなかったので上手くできるか心配です。Kさんに腕をつかんでもらって声かけをしながらゆっくり歩きだしました。「なかなかいいですよ、安心して歩けますよ。」そう言われてホットしたのは束の間「今度は狭い所を通る時や人が前から歩いてきた時です。腕を斜めにしましょう。」と歩行訓練士の先生から指示が出されました。とっさに私は自分自身の体をKさんの進行方向に斜めにおいてしまいました。これじゃあKさんは前に進むことはできないですよね。(少し調子に乗りすぎた様です。トホホ)

今度は白杖を持っての訓練です。平らな面を歩くときの杖の動かし方、段差の確認の仕方、曲がり角の探し方、階段の昇降等場面によって動かし方も少しずつ違ってきます。これらの方法を上手に組み合わせることにより目的地に安全に移動することができるようになります。今いる自分の場所を把握し、行きたい場所までの周りの環境の目印や手がかりを頭にしっかり入れて歩くことが大切なポイントです。「左に曲がって右に曲がる。」という表現ではなく「北に進んで東に曲がる。」というふうに東西南北の方角を使うことで常に自分の位置が確認できるようになるのです。

今日の見学を終えて感じたことは、患者さんを呼び入れる際にはこれからは私もこの正しいガイドの仕方を実践していこうということでした。患者さんだけでなく家族の方にも楽に安全にガイドする方法を伝えていきたいですね。

(写真)

 

 

 

 

 

 

盲人テニス

Aさん御夫婦とボランティアのNさん達はいつもテニスをするため所沢の国立身体障害者センターまで通っています。遠方のため近所でできる施設がないか探したところ近くの児童館で場所を貸してもらえることになり今日が調布の児童館での初めての練習です。

ボールの特徴:普通のテニスボールの大きさですが材質はスポンジです。音が出るようにその中に3つの鉛が入った卓球の 球が入っています。

ラケットの特徴:ジュニア用を使います.

PLAYの仕方:ボールがラケットに当たったたり地面に落下すると音がします。その音を頼りにすば やく動いて打ち合いをします。3バウンドまでは有効です。

(写真)

 

 

 

 

 

 

盲人卓球

 「さるすべりの会」では月に4回(毎週金曜日)朝9時から12時まで調布の福祉センターを利用して盲人卓球の練習を行っています。会員の方は自由参加でボランティアのNさんYさんの2名がいつも一緒に活動しています。毎回4〜5名での練習になるそうです。卓球台やラケット、ボールは全てセンターの方達が準備してくれたそうです。正式な卓球台ではないため練習開始前に自分達で台のセッティングをします。

(写真)

 

 

 

 

ボールの特徴:一般の卓球で使われている球(直径3.8ミリ)の中に音が出るように3つの鉛の玉が入っています。今年の4 月からは球の大きさが4.0ミリと大きくなり鉛の数も4つに増えるそうです。

ラケットの特徴:一般のラケットにはゴムが貼られていますがここではゴムなしのラケットを使います.

PLAYの仕方:球をネットの下から転がします。ラケットに球が当たると音がするのでその音を頼りに動いて打ち合い をします。晴眼者はラケットの一面のみを使います。

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*福祉センター以外でも総合センターで月に2回(第2・第4水曜日)練習を行っています。総合センターには正式な卓球台が4〜5台おかれています。

 

 

 

 

大活字

 「大活字」社では弱視の方を対象に7ミリ角(22ポイント・ゴシック体)の大きな文字で書かれた書籍を販売しております。見えない・見えにくい人達の日常生活に役立つ便利グッズや情報を集めた本を始めとして、絵本や小説、パソコン入門書、辞典等現在約150作品もの文庫本を扱っています。その中には視覚障害者の方をサポートする上で参考になる本も幾つか揃っておりますので病院や学校関係者の方達にも喜んで頂けるのではないかと思います。

 隣接している「便利グッズサロン」には、100点を越える便利グッズが展示されております。音声時計や音声電卓、紙幣や小銭を収納するのに便利なお財布、押すと一定量の調味料がでる醤油さし、特別な明るさの懐中電灯等です。ここでは視覚障害をもつスタッフが自分達の経験を生かして展示品の説明をしてくれたり、質問にも答えてくれるのです。今日は盲学校の先生と生徒さん達が来店しておりました。

 

<東京都視覚障害者生活支援センター>

 東京都視覚障害者生活支援センターは主に中途視覚障害者に対して日常生活や社会生活に必要な能力の訓練を入寮あるいは通所によって行い、視覚障害者の社会復帰を目指しています。訓練には歩行・日常生活動作訓練、点字、パソコンなどの訓練があります。年に3〜4回、病院関係者や福祉に従事している方たちに対してコミュニケーション(点字・パソコン)、便利グッズの紹介などの講習会も行っています。

(写真)

 

 

 

 

 

さおり織り

 調布の金子福祉センターでは毎週火曜日、視覚障害者のAさんを中心にサポートの方たちが一緒になって「さおり織り」のサークルを開いています。色とりどりの毛糸で織られた編み地はサポートの方たちの手でマフラーやコースター、小物入れなどのすてきな作品に完成されていきます。

(写真)

 

 

 

 

 

 

 

昨年12月に開催された福祉祭りのバザーでは、出品した全ての作品は完売で大好評だったそうです。メンバーの皆さん、毛糸の配色の段階から力が入ってます。

(写真:SAORI足踏み式)             (写真:卓上式)

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